Pray through music

すとーんずにはまった元バンギャの雑記。

今さらながら、「僕が僕じゃないみたいだ」の歌詞が好きだって話し

◯このブログにたどり着いた方へ

 

お読みいただきありがとうございます。

この記事は、文学好きが「僕が僕じゃないみたいだ」の歌詞を今さら好きだっていいたいだけのブログです。

ひたすら歌詞の好きポイントをあげてくだけでとくに分析とかないです。

 

◯本題

 

この歌詞の時間と距離の表しかた、たぶん全私が好きな表現!と思って、好きポイントを書きました。
解釈ちがいご容赦ください~。
好きポイントはおおきく3つ。

 

 


1、「揺れてる」の前の表現がぜんぶ違う。

 

歌詞で、「揺れてる」が出てくるのは計4回。 とりあえずぜんぶ並べてみます。

 

愛に咲いた花の名前は Liar
儚く揺れてる

 

愛に咲いた花の名前は Liar
遠いあの場所で揺れてる

 

愛に咲いた花の名前は Liar
鮮やかな色で揺れてる

 

愛に咲いた花の名前は Liar
確かにこの手で揺れてる

 

……この時間と距離の経過、めちゃくちゃ好き。


まず「儚く揺れてる」。辞書をひくと、「儚い」は「 むなしく消える様・不確実であてにならないこと・ 見通しがはっきりしないこと」。
だから、最初に出てくる花はあるかないかもよくわからないし、 つまりは愛の在処もわからない。


それが次は「遠いあの場所で揺れてる」。
距離的には遠いものの、「あの」 と特定することばが出てくることで、 花の存在がはっきりあるってわかる。


で、3回目に出てきたときには、「鮮やかな色で揺れてる」。 花が見える場所にまで近づいてる。

 
もうね、 歌の主人公が花を手に入れるために行動してるのが読み取れて、 良い意味でしんどい……。


そして最後には「確かにこの手で揺れてる」
距離はもうなくなってるんだよ……。

 

あんなに不確かだったものを手中に納める、 ハッピーエンドをしっかり時間経過で見せてくれるの……。


もうこの時点で好き。

 


2、嘘のつきかたが変わっていくところ。


時間経過でいくと、嘘の方向が変わってるのが好き。
嘘のつきかたに言及するのは2回。これも並べてみます。

 また僕は 嘘をついた
自分の心 誤魔化した Ah
縮まらない 君への距離
いっそ諦めるべきなんだって

 

また君に 嘘をついた
自分を飾って誤魔化した Ah
美しくいたいと思うほど
君が遠くなっていくのはどうして

 

1回目と2回目で、誤魔化す対象と、距離の捉え方が違う。


1回目は「自分の心」に対しての嘘。
2回目は相手によく思ってもらうための嘘。


嘘をつく対象が時間経過で変わるのがまずわかるの、好き。


そして「君」への距離の捉え方がちがうのも好き。
最初は「縮まらない君への距離」。

嘘をつく対象が自分で、相手に向けられてないから、距離の縮めかたがわかんないんだろうな~……

「君のことが好きだ」ってどんなに思ってても、それを認めちゃいけないって心に蓋をするのはつらいことだし、相手になんか良いところを見せようって思えないよな、って。

ライアー×ライアー』のツンな透くんを思い出しながら、唐突に遠い目になっちゃうな。


で、2回目は相手に向けられた嘘なんだけど、自分を取り繕っちゃって、ほんとの自分で接してないっていう不安で「君が遠くなっていく」ように思うんだろうなあ。
みなをふったシーン、湊のことが好きなのにそっくりなみなを利用することへの良心の呵責とか、そんなことしても湊が手に入るわけないのにとか、ぐしゃぐしゃになってちょっと涙出そうだった。

 


3、その嘘をちゃんと受け入れていくところ。


それで、この2つの嘘が歌われたあとに、

 

あの嘘も この嘘も

今を作る 足跡なら それもいいか

君といる時の 自分が好きなんだ
それが本当の僕だ きっと

 
って回収するのも好き!

 
で、なんでちゃんと嘘を受け入れられるかって言ったら、2回目の、相手に向けた嘘のあとに

 

 嫌だな 今日だって
柄にもないこと考えてる
今までの自分じゃ 君といられないって

 

って思ってるから。
この歌って、公式サイトで「自分が自分らしくいられないもどかしさを"ウソ"で繕おうとしてしまう男心を歌ったラブソング」って言及されてるけど、「悔しいくらい本気だ」ってわかった主人公は、もだもだしながらもちゃんと自分を反省して、前に進んでるの!


みな=湊って気づいた透がちゃんと自分の嘘を話して、湊と結ばれるのとリンクしてて、
嘘をついてしまう自分じゃなくてほんとうの自分で向き合おうって決めたから「確かにこの手で揺れてる」って帰結するんだ!って思ったし、

映画の内容を踏まえて聴くと、曲のストーリーがすごくはっきりしてくるのが楽しい(;_;)(;_;)


4、まとまらないまとめ。そんなわけでぜんぶ好き。


時間と距離の遠さがどんどん変わっていくさまを、こんなに綺麗に表現してくれるの、ほんと好き。


なにより、SixTONESっていう嘘が嫌いな人たちが、嘘つきから正直な男に変わってくすがたを歌ってるの、超萌えるポイント。


そしてスタンドマイクの前で、っていう誤魔化しのきかない披露の仕方をしたのもすごい好き。
ダンスしながら歌うのも誤魔化しはきかないけど、ダンスなしっていうのは表現の仕方が限られるから、余程見せ方に自信がないとできないなって思う。


「僕が僕じゃないみたいだ」以外も、すとーんずの歌、好きだなあ。
もっともっと好きポイント、いろんな人に共有したいな。