Pray through music

すとーんずにはまった元バンギャの雑記。

「天国の島」(DASH島のあの、開拓者を見せ、自然を讃える曲。)

『鉄腕!DASH』を観る度に懐かしさを覚えるのは、DASH島のテーマソングが吹奏楽コンクールの課題曲だから。

2011年吹奏楽コンクール課題曲1「天国の島」。名演というと、大阪桐蔭の全国大会での演奏。
公式にあがっていないので、ここでは海上自衛隊東京音楽隊の演奏をリンク。(これも名演)
https://youtu.be/AixS1E8nKmg

DASH島で使われているのは、上記動画だと2分3秒のあたり。自然の雄大さを物語るサウンドで、はじめて番組で流れたときには「えっ天国の島やん!DASHのスタッフさん音楽さがす天才すぎる!」と心が跳ねた。

北海道・天売島の印象から書かれた曲は、拍子木の役割であるクラベス、ピッコロの日本音階で始まる。

曲の詳解は何人もの人が書かれているので、私はそれらを読んだ上で、鉄腕!DASHを観て思ったことを。
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作曲者 佐藤博昭さんは、一年間、天売島で教師をしていたそう。
生活者としての実感を楽譜に起こしたのだと知って、印象が変わった。

この曲を初めて聴いたのは、吹奏楽連盟HPにリンクしてあった、1分と少しの課題曲視聴だった。
その時は「あーーーーーー。自分が中学生なら課題曲でやりたかったなあ」とシンプルなもの。

でも、佐藤さんが島で生活をしたと知り、この曲を選んだ鉄腕!DASHのスタッフさんに最大の賛辞を送りたくなった。

約300人が住み、北西海岸は断崖、海鳥が多く訪れる天売島。
自然に囲まれている生活者。

かつて多くの人が生活を営んでいた、動植物に恵まれたDASH島 。
自然を相手にする開拓者。

(もちろん出演者はそこに住むわけではないものの、)
開拓者はつまりその後生活者として島に過ごす者であって、ままならない自然の壮大さを知る存在。

この曲を選んだのは、その営為を重ね合わせたからではないかと思った。

番組が始まって、農業に真剣に触れるうちに高まっていった自然への畏敬と親しみ。
そのなかで、約10年前に始まった島の開拓。
生活者としての自然への敬意と、そこに暮らす人を眼差した「天国の島」だから、この番組で使われているんじゃないだろうか。

もちろん私は番組関係者ではないから、本当のところはわからない。

けれど、生活者・自然への親愛と景仰の符号は、番組スタッフの強い意志を感じてならないのだ。